【高松版】初心者でも分かるお遍路巡り! 服装や参拝方法をイチから紹介
2021.07.07
お遍路とは、弘法大師・空海が開創した四国八十八カ所の霊場を巡礼すること。札所番号の付いたお寺を参拝しますが、回る順番に決まりはないので好きな場所から巡ってみましょう。今回はお遍路巡りの服装や持ち物、参拝方法とともに、高松市の有名な札所を紹介します。四国遍路の旅で便利な、高松市と松山市にある東急REIホテルについてもご紹介します!
- お遍路巡りとは
- お遍路の意味
- お遍路の目的
- お遍路の移動手段
- お遍路の服装・持ち物のポイント
- 自分らしい服装を着用する
- 金剛杖を持って巡礼する
- 参拝で必要な道具はバッグの中にまとめておく
- お遍路巡りの参拝方法
- 1. 心身を浄め、お大師様にご挨拶をする
- 2. 本堂へ行き、お参りをする
- 3. 大師堂(だいしどう)へ行き、お参りをする
- 4. 納経所へ行き、御朱印をいただく
- 5. 身支度を整えて退出する
- 高松市内にあるお遍路で有名な札所
- 【第82番札所】青峰山 千手院 根香寺(あおみねざん せんじゅいん ねごろじ)
- 【第83番札所】神毫山 大宝院 一宮寺(しんごうざん だいほういん いちのみやじ)
- 【第84番札所】南面山 千光院 屋島寺(なんめんざん せんこういん やしまじ)
- お遍路巡りの宿泊先なら東急ホテルズがおすすめ
- 今度の休日は、高松でお遍路巡りをしよう!
お遍路巡りとは
提供:(公社)香川県観光協会
心の旅、または修行の旅と言われるお遍路。供養や癒しのためなど、お遍路の目的は人それぞれ異なります。まずはお遍路の意味と目的、移動手段を紹介します。
お遍路の意味
お遍路とは、讃岐(現香川県)で生まれた弘法大師・空海ゆかりの四国八十八カ所霊場を巡ることです。弘法大師・空海とは、真言宗を開いた僧のこと。弘法大師の軌跡をたどると煩悩が取り除かれ、ご利益がもたらされると言い伝えられています。
お遍路の目的
お遍路の目的は、主に以下の3つが挙げられます。
1. 故人の冥福を祈り巡礼をする、追善供養
2. 生前に自分の死後の冥福を祈る、予修供養
3. 自己を見つめる、癒し、リフレッシュなど
お遍路はすべての人に平等に与えられた路。年齢も関係なく、目的も人それぞれ。お寺さんの話を聞くためでも、観光のためでも、人それぞれ違って良いのです。
お遍路の移動手段
お遍路といえば、昔の修行僧のように徒歩で巡礼する印象を受ける人もいるでしょう。しかし、お遍路の移動手段に厳密な決まりはありません。例えばレンタサイクルや、電車やバス、レンタカーを利用する方法などがあります。また、タクシーや大型観光バスのツアーも人気です。
なお、 お遍路の巡り方は「区切り打ち」が一般的で、八十八カ所を何回かに分けて巡ります。
お遍路の服装・持ち物のポイント
提供:(公社)香川県観光協会
お遍路は、基本的に服装に決まりがないので、好みのスタイルで巡って大丈夫です。また、参拝の際に必要な持ち物には、細々としたものもあります。袋に入れてひとまとめにしてから、バッグに入れるのがおすすめ。ここでは、お遍路の服装や持ち物のポイントを紹介します。
自分らしい服装を着用する
お遍路のスタイルは、主に以下の3つ。
1)正統派には白装束スタイル
伝統的なお遍路スタイルを体験したい人は、袖付きの白装束を着用しましょう。首には輪袈裟(わげさ)をかけ、頭には菅笠(すげがさ)を被ります。
2)少しラフな袖なしの白衣スタイル
少しラフさを加えるなら、袖なしの白衣がおすすめです。袖なしの白衣に、カラフルなマウンテンパーカーなどの組み合わせが人気です。
3)白衣なしのカジュアルスタイル
お遍路の服装は基本的に自由なので、白装束や白衣を着用しなくても問題はありません。登山ウェアに、アウトドア風のハットやカラフルなシューズを合わせる現代風のお遍路スタイルで巡る人も多いようです。
金剛杖を持って巡礼する
お遍路を巡る際に欠かせない物が、弘法大師の分身とされる「金剛杖」。杖には「同行二人」と記載され、杖の先にカバーが付いた物もあります。杖を持って歩く理由は、お大師様と一緒に巡礼しているという大切な意味があるためです。
参拝で必要な道具はバッグの中にまとめておく
お遍路巡りで必要な持ち物は袋にまとめてからバッグに入れておくと、必要な時にさっと取り出せます。道具は以下の通りです。
・真言宗の念珠または手持ちの数珠
・経本(きょうほん)
・納経帳(四国八十八ヵ所霊場専用の御朱印帳)または御朱印帳
・納め札
・線香、ろうそく、ライター
納め札とは参拝時にお寺に納める札のことです。また、お遍路で接待を受けた時にも渡します。接待とはお遍路さんを支援したり、援助したりする四国の習わしです。参拝で必要な道具は、各札所でも販売されているので、現地で調達しても良いでしょう。
お遍路巡りの参拝方法
提供:(公社)香川県観光協会
お寺は仏様がいる神聖な場所。境内に入る時は心身を清め、お大師様に敬意を払って参拝しましょう。続いて、お遍路巡りでの参拝方法を紹介します。
1. 心身を浄め、お大師様にご挨拶をする
お寺に到着したら山門で合掌し、お大師様に一礼をします。次に手水舎(ちょうずや)で柄杓(ひしゃく)に水を汲み、左、右の順で手を浄めます。水を左手に溜め、口をすすいでから、柄杓を立てて残りの水で柄を洗い流しましょう。
鐘が自由に撞(つ)けるお寺では、参拝の前に1度、鐘を撞きます。もし撞き忘れても、帰りは撞かないのがマナーです。
2. 本堂へ行き、お参りをする
本尊がまつられる本堂でのお参りの流れは、以下の通りです。
1)献灯
火を灯したろうそく(1本)を燈明立(とうみょうだて)の奥から立てます。
2) 献香(けんこう)
線香を3本焚き、香炉の中央に挿します。
3)納め札、写経、お賽銭のお供え
納め札はお堂の納札箱に入れ、写経は写経箱、お賽銭はお賽銭箱にお供えします。
4)勤行(ごんぎょう)
経本に従い、読経します。
3. 大師堂(だいしどう)へ行き、お参りをする
弘法大師をまつる大師堂へ行き、参拝します。参拝の手順は、本堂の流れと同じです。大師堂での勤行は、弘法大師が本尊になるため、「ご本尊真言」を省いて読経します。時間があれば、他の仏堂も参拝しましょう。
4. 納経所へ行き、御朱印をいただく
参拝を終えたら、納経所で納経料を払い、御朱印をいただきましょう。ご本尊が描かれた御影(おみえ)もいただき、保存帳にしまいます。また、御朱印は納経後にいただくのが一般的な順番。ただし、納経の締め切り時刻直前の場合は、霊場に理由を伝えた上で読経の前に御朱印をいただくことも可能です。
5. 身支度を整えて退出する
御朱印をいただいたら、身支度を整え、忘れ物がないか確認します。山門で合掌したら、お大師様に感謝の気持ちを込めて一礼し、境内を出ます。そして、次の札所へ移動しましょう。
高松市内にあるお遍路で有名な札所
香川県高松市へ観光に行く際は、市内にあるお遍路の札所をぜひ訪れてみてくださいね。高松の街並みを散策しながら、お遍路巡りをしてみましょう。高松市内で有名なお遍路の札所を3つ紹介します。
【第82番札所】青峰山 千手院 根香寺(あおみねざん せんじゅいん ねごろじ)
提供:(公社)香川県観光協会
根香寺は五色台の主峰、青峰山にある四国第82番の札所です。かつて、巡行中の弘法大師が青峰山に五大明王をまつり、花蔵院(けぞういん)を建立。のちに大師の甥、智証大師が香木で千手観音像を彫刻し、千手院を建立し安置します。花蔵院と千手院を総称し、根香寺と命名したとされています。
見どころは、山門近くにある迫力満点の「牛鬼の像」です。また、納経所の左側には弘法大師がまつった「五大尊像」が安置されています。さらに本堂に向かう回廊には、万体観音堂という3万体余りの観音像がまつられています。
<住所>
〒761-8004 香川県高松市中山町1506
【第83番札所】神毫山 大宝院 一宮寺(しんごうざん だいほういん いちのみやじ)
提供:(公社)香川県観光協会
四国第83番の札所、一宮寺は大宝年間(701~704年)に創設された寺院です。最初は大宝院と呼ばれ、のちに一宮寺に改名されました。大同年間(806~810年)に弘法大師・空海が一宮寺に訪れ、聖観音菩薩を彫刻し、本尊として安置しました。
見どころは、歴史あるお寺として堂々たる佇まいの本堂。左には、薬師如来をまつる小さな祠(ほこら)があり、別名「地獄の釜」と言われています。祠に頭を入れ、境地を開いたおばあさんの伝説が有名です。また、孝霊天皇(こうれいてんのう)とその皇女・皇子の供養塔「一宮御陵(いちのみやごりょう)」も設置されています。
<住所>
〒761-8084 香川県高松市一宮町607
参考サイト:一宮寺 四国霊場第八十三番札所
【第84番札所】南面山 千光院 屋島寺(なんめんざん せんこういん やしまじ)
画像提供/(公社)香川県観光協会
屋島寺は、かつて源平合戦が行われた高松市の東、屋島にある四国第84番の札所です。天平勝宝5年に鑑真和上が奥島に訪れ、屋島北嶺に仏堂を創設。弘仁6年に弘法大師が嵯峨天皇の勅願(ちょくがん)により、寺院を南嶺に移します。本堂には、弘法大師が刻んだ「十一面千手観世音菩薩」を安置しています。
見どころは、国の重要文化財に指定され、平家供養の鐘と呼称される梵鐘(ぼんしょう)です。また、本堂の左手には宝物館という美術館もあります。右手には子宝や縁結び、家庭円満のご利益がある蓑山大明神(みのやまだいみょうじん、別名:太三郎狸・たさぶろうたぬき)がまつられています。
<住所>
〒761-0111 香川県高松市屋島東町1808
お遍路巡りの宿泊先なら東急ホテルズがおすすめ
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今度の休日は、高松でお遍路巡りをしよう!
提供:(公社)香川県観光協会
お遍路は、自分の好きな服装で巡ってみましょう。昔ながらのお遍路の雰囲気を味わうなら、伝統的な白装束や白衣に挑戦するのも良いですね。お寺を参拝する時は、仏様に敬意を払い、マナーをしっかりと守ることも忘れずに。今度の休日は、お遍路巡りの旅へ出かけてみてください。
※掲載されている情報は2021年7月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。
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