まずは、富山で鮮度抜群の海鮮料理が楽しめる漁港や市場をご紹介します。早朝から営業している食堂や地元の漁師さんが運営する食堂など、地元の海の味を味わえるお店ばかりです。

水橋漁港内にある「水橋食堂 漁夫」は、2021年にオープンしたばかり。地元の漁師が運営する店舗で、水橋漁港で獲れた鮮度の高い海の幸をたっぷり使用した料理を提供しています。メニューが豊富で、定番の海鮮丼をはじめ、スイーツのように可愛らしく盛り付けられた海鮮パフェなどがあります。

好きな海鮮を少しずつ食べられる「水橋えらべる小丼ぶり」は、お店の看板メニュー。カニ、白えび、フクラギなどの10種類の中から3種、または6種類を自分でチョイスできます。自分の好きな食材を楽しみながら味わってみてはいかがでしょうか。

「氷見魚市場食堂」は永見漁港の2階にあり、卸売市場で競り落とされた新鮮な魚が直送されるお店です。一般客も利用できますが、もともと漁業関係者のためにつくられた食堂なので、朝6時半から営業しています。

人気の「氷見浜丼」は、その日に水揚げされた旬の魚を使用したちょっこし盛（小盛）、やわやわ盛（並盛）、はんさ盛（大盛）の3段階の盛り具合から選べます。丼や定食を頼むと、旨味たっぷりの土鍋の漁師汁もセットで付いてきます。

「新湊かに小屋」では、新湊漁港で水揚げされたばかりのカニを丸ごと食べられます。ここで食べられるカニは、高志の紅ガニ（こしのあかがに）と呼ばれるベニズワイガニ。富山産の高志の紅ガニは良質な水やプランクトンの影響を受けて栄養価が高いと言われています。

カニを大釜で茹でる様子から見学でき、その場で食べられるのが特徴です。昼セリ見学プランや食べ放題プランなどさまざまなニーズに応えられるプランがありますので、事前予約して行ってみてはいかがでしょうか。

富山には、お酒を飲みながら富山グルメを味わえる居酒屋もたくさんあります。おいしいお酒と料理で舌鼓を打ちながら、夜の富山も満喫してください。

「一会」は富山県内に2店舗ある居酒屋で、地元の食材をメインにした料理や月ごとに変わる旬の食材を使用した創作料理を味わえます。店内は木の温もりが溢れる落ち着いた和モダンな空間で、流れるジャズを聴きながら、ゆったりと落ち着いて食事を楽しめます。

料理は一品ものからコース料理まであり、鶏のから揚げやだし巻き卵など、定番の居酒屋メニューの他、新鮮な「お刺身と昆布締め盛り合わせ」や「のどぐろ塩焼き」など、海の幸がたくさん獲れる富山ならではのメニューまで豊富です。また、厳選した富山の地酒をはじめ、フルーツがたっぷり入った果実酒などSNSにも映えるメニューもあります。

「地酒・そば 集」は、落ち着いた雰囲気の中、富山ならではの食を存分に味わえるお店です。店内は、カウンター・テーブル・半個室があり、そばを食事として食べるのももちろん、最後のシメとして食べたり2件目に寄って食べたりするのもおすすめ。

そば居酒屋ながら、当日の朝に水揚げされた魚を仕入れており、旬の魚を刺身などで食べられます。おいしい地酒も揃っているので、海の幸とのマリアージュを楽しんでみてください。

富山の海の幸から焼き鳥やとろろ鉄板焼きなど、定番の居酒屋メニューも楽しめる「酒菜家 おあじ 布瀬店」。満寿泉や立山など、富山の地酒も多く取り扱っています。

店内には開放的な吹き抜けやお祭り気分になれるちょうちんがあり、旅気分を盛り上げてくれます。富山県内で複数店舗展開しているチェーン店なので、富山各所の観光ついでに立ち寄りたくなるお店です。

富山には、あの有名グルメ漫画にも登場したことのある老舗料理店や、富山名物の白えびをたっぷりとのせた丼料理を食べられるお店もあります。そこで最後に、富山ならではの食材を味わえるお店をご紹介します。

「海風亭」は1908年創業の老舗和食料理店。料理に使用する水をはじめ、厳選した食材を用いて調理された料理はどれも絶品です。前菜からメインまでたっぷり海の幸が味わえる「海の膳コース」や、季節によって異なる魚介がのった海鮮丼などが楽しめます。「海風亭」は富山の深海魚ゲンゲの竜田揚げとともに、料理漫画で有名な「美味しんぼ」でも紹介されました。

「白えび亭」は、富山名物としても有名な白えびを専門に扱うお店です。JR富山駅の中にあるきときと市場とやマルシェにあるので、観光ついでに行きやすいのも嬉しいポイント。ひとつひとつ丁寧に手で皮をむかれた白えびを使用しており、元祖白えび天丼の店としても知られています。

定番の白えび天丼をはじめ、生の白えびをたっぷり使った白えび刺身丼も食べ応えある一品。すべての丼メニューに白えび出汁のお吸い物もついてきます。

豊かで清らかな水どころとしても有名な富山。そんな土地でつくられるお酒は、お酒好きな人達も唸る名品揃いです。ここでは、富山を訪れるなら外せない地酒をご紹介します。富山の海鮮とも相性抜群なので、ぜひ堪能してください。

【立山】は富山県砺波市で誕生したお酒です。日本三名山と言われる富山県東南部の飛騨山脈の立山から命名されました。富山県内での消費率はなんと、出荷量の80％を占めると言われています。本醸造や大吟醸、純米酒など種類も豊富。辛口でキリッとした飲み口ながらも、後にほんのりと感じる甘味がたまりません。

【羽根屋】は、富山県富山市にある創業100年を超える蔵元の富美菊酒造が手がけるお酒です。看板商品は「純米吟醸　煌火（きらび）」。フランス日本酒品評会のKURA MASTER 2021の五百万石部門トップで表彰されるなどの功績も残しています。

365日フレッシュな生酒を楽しめるのが特徴で、海鮮料理との相性も抜群。特に、富山名物の白えびや甘えびと合います。和食だけでなくイタリアンやエスニック料理との相性も良いので、お土産に購入するのもおすすめです。

【林】は、1626年に創業された富山最古の酒蔵、林酒造場の新銘柄としてつくられたお酒で、杜氏の林秀樹により造られた新ブランドです。すべてが純米系で、適切な栽培産地の酒米を100％使用しています。富山県産の五百万石、美山錦など、選び抜かれた酒米を使用します。

JR富山駅前にあり、観光の際の拠点に便利なのが富山エクセルホテル東急。シンプルで落ち着いた雰囲気の客室では、旅の疲れを癒しながらゆっくりと過ごせます。ホテル内にあるレストラン「リコモンテ」からは、朝・昼は日本三名山のひとつである立山連峰、夜には富山市内の夜景が見られます。

富山では、漁港や市場、居酒屋、定食屋など、いたるところで新鮮でおいしい海鮮料理が食べられます。さらに、良質な水が湧き出る富山ならではの地酒は、地元グルメとの相性も抜群。豊かな自然に囲まれながら、心もお腹も満たすグルメ旅に出かけてはいかがでしょうか。

※掲載されている情報は2022年9月時点のものです。掲載情報は予告なく変更になる場合があります。