360年以上の歴史をもち、鮮やかな色使いと多様なデザインが美しい九谷焼（くたにやき）は、石川を代表する伝統工芸品の1つ。九谷五彩（くたにごさい）と呼ばれる臙脂 (えんじ) ・藍・黄土・草・古代紫の5色を使った色調が特徴的。最近は、伝統を受け継ぎつつ、モダンさを取り入れたデザインが増え、食卓を華やかにしてくれるアイテムとしても重宝されています。伝統的な九谷焼きに好きな絵柄を付けて、旅の思い出に自分だけのオリジナル品を作ってみてはいかがでしょうか。

気軽に九谷焼体験を楽しみたい方は、転写シールを使って作る「KUTANI SEAL SHOP（クタニシールショップ）」がおすすめ。より身近に親しみやすい九谷焼にしたいという想いから生まれたのがKUTANI SEALです。

石川県の伝統的工芸品やお土産が集まる「八百萬本舗（やおよろずほんぽ）」の一角にあり、ひがし茶屋街のすぐ近くにあるのでロケーションも抜群。お皿やマグカップ、お箸などをはじめとするユーモア溢れる九谷焼は、生活に取り入れたくなるほどのかわいらしさ。

転写シールを使い、自分だけのオリジナルの九谷焼が作れるワークショップも大人気です。白い無地の九谷焼の器に、好きな転写シールを貼って、オリジナルの九谷焼を作ることができますよ。シールは、8種類から1シート選択可能です。シールを選んだり、貼る場所を考えたり……。試行錯誤する時間も楽しい！

シールを貼り終えたら完成！ 完成品は窯元へ送られ、約1ヶ月後に自宅まで送ってくれます（送料が別途かかります）。改めて金沢旅行を思い起こす、いいきっかけにもなりそう。

明治3年に創業した「九谷光仙窯（くたにこうせんがま）」。成形から絵付けまでを一貫して手作業で行っている窯元です。
九谷焼の粘土で作るろくろ体験や、白い器に自分で絵を描いていく絵付体験もおすすめ。絵付体験では、マグカップや茶碗皿など、約15種類の中から好きなものをチョイス。お気に入りの器で、とっておきの器作りを体験してみては。

金沢を旅しているとあちこちで見かける金箔。実は、日本国内に流通する金箔の約99%は金沢で作られているんです。せっかく金沢に来たのなら、華やかに輝く金箔を自分で貼り付ける、金箔貼り体験をするのもおすすめ。こちらでは、金沢でも有名な金箔屋として知られるスポットを紹介します。

金沢は金箔の生産量が日本一。「弁当忘れても傘忘れるな」といわれるほど雨が降る日が多く、年間通して湿度が70％を下回ることが少ない金沢。そんな気候だからこそ、乾燥すると扱いにくくなる金箔の生産地にぴったりなんです。粘り強く細かい作業をこなせる職人も豊富かつ、加賀百万石時代の華やかな文化があったことなどから金箔が広く普及したといわれています。

金沢市内を中心に11店舗を展開する金箔専門店「箔一」。その中でも本店 箔巧館は、日本最大級の「体感型金箔総合ミュージアム」として、いろんな角度から金箔の魅力を存分に体験できる場所です。

金箔を約1万枚以上貼りめぐらせている「金箔の間」は、金箔の美しさと迫力を体感できる空間。金箔と光が織り成す幻想的なプロジェクションマッピングやバーチャル体験などを通して金箔をまるごと知る事ができます。

通年楽しめる箔貼り体験は、「名人コース」と「仙人コース」の2種類。色々な柄のシールから、デザインを選んで貼る「名人コース」は初心者におすすめです。

まずは、梅皿や小物入れなど工芸品のアイテムとデザインシールを選択。金箔を貼る場所を決めてデザインシールを貼っていきます。約1万分の1〜2mmの薄さの金箔を扱うのはドキドキ……！

接着剤を塗ったあとは、指を上手に使って金箔を貼っていきます。トップコートでコーティングして乾かしてから、デザインシールを丁寧に剥がして完成です。

大正8年から続く老舗の金箔屋「さくだ」は、金箔屋が作る工芸品としてスタートしました。ひがし茶屋街にある本店では、金箔の製造工程の見学や金箔貼り体験、金箔ミニミュージアムやショップ、黄金の化粧室など、金箔の魅力をふんだんに楽しめます。
お箸や皿、コンパクトミラーなどから好きなものを選んで金箔を張り付ける金箔貼り体験もおすすめ。

加賀八幡起上り（かがはちまんおきあがり）は、安江八幡宮の御祭神である応神天皇のおくるみ姿に似せた人形で、縁起物としても親しまれています。この人形に絵具を使って顔や模様を描いていく手描き体験では、個性が光るとっておきの体験ができるはず。

兼六園のすぐそばにある「石川県観光物産館」。金沢をはじめとする石川の銘菓や伝統工芸品などを多数取りそろえているので買い物にもぴったりな場所です。

和菓子手づくり体験や金箔貼り体験、小さな締太鼓（しめたいこ）づくり体験など、いろんな体験ができるので、旅の思い出作りに訪れるのもおすすめ。

加賀八幡起上（かがはちまんおきあがり）手描き体験では、顔や模様を描いて、オリジナルの起上りを作ることができます。

フリーハンドなので個性が全面的にでるのがとってもおもしろい……！

金沢は、「日本三大友禅」のひとつである加賀友禅も有名です。しっとり落ち着いた景色が楽しめる金沢の街は、華やかながらちょっと控えめな着物がよく似合います。こちらでは、加賀友禅をレンタルできるお店や、加賀友禅染め体験ができる施設で加賀友禅の美を体感してみて。

加賀友禅の歴史は古く、約500年前にさかのぼります。写実的な草花模様を中心とした古典的な模様が多く、「加賀五彩」と呼ばれる臙脂 (えんじ) ・藍・黄土・草・古代紫の5色を使った色調が特徴です。その繊細で確かな技術に見とれてしまいそう。

兼六園から徒歩5分ほどの場所にある「加賀友禅会館」。加賀友禅の拠点として、作品の展示や染め体験がきる場所になっています。繊細で上品な加賀友禅に思わずうっとり♡

手作り体験コーナーでは、ハンカチやトートバッグの型染め体験をすることができます。今回は、ハンカチの型染めを体験してきました。石川県観光のPRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のデザインを選んで体験スタートです。

まずは5種類の型紙に合わせてハンカチを染めていきます。べた塗りにならないよう、グラデーションになるように少しずつぼかしていくのがコツなんだとか。少しずつ色が生地にのっていくのが楽しい……！

最後にドライヤーで乾かして完成です。乾かしたあとはすぐにハンカチとして使用可能。ハンカチは頻繁に使うものなので、加賀友禅を身近に感じられるのが嬉しいですね。

金沢駅から徒歩5分ほどの場所にある「金沢きものレンタル心結」。金沢でしか着ることができない着物をメインに、レトロでアンティークな着物が約1200着揃います。

敷居が高い加賀友禅は、特別な日に着る着物であり、日常ではなかなか着る機会がありません……。だからこそ、加賀友禅を着て気軽に観光してほしいと、レンタルできるオリジナルの加賀友禅を作った心結。

金沢の街に合う色、大人の女性に似合う色と花を分析して生まれた5色の加賀友禅は、金沢を訪れたからこそこそ着てほしい着物です。

九谷焼や輪島塗、山中漆器など、伝統工芸の技術が受け継がれる石川県。きらりと光る職人技とその繊細さは、心奪われるものがあります。手にとり、使ってみるからこそわかる伝統工芸の魅力。せっかく金沢を訪れたなら、ぜひ食事とともに本物の伝統工芸の良さを体感してみて。

2021年7月にオープンしたばかりの伝統工芸と食を掛け合わせた日本料理店「CRAFEAT」。創業から200年以上続く輪島塗「田谷漆器店」がプロデュースするこちらのお店は、金沢随一のグルメが集まる木倉町にあります。

料理と器の両方が主役であり、輪島塗をはじめ、九谷焼や山中漆器、加賀水引など、石川県を代表する工芸品を食事とともに楽しめるのが魅力です。気に入った工芸品は実際に購入も可能。実際に使ってみて、その良さを体感してみて。

1階は気軽にふらりとに入れるフロアとなっており、お手頃価格で料理とお酒を楽しめます。2階は会員制フロアなのですが、初めての方でも利用できる「お試しコース」も。観光で訪れた方やまずは雰囲気を味わってみたい方におすすめです。

輪島塗のお重や茶碗、九谷焼の器でいただくこだわりの料理は、豊かな時間を紡いでくれること間違いなし。金沢でのディナータイムをより素敵に演出してくれます。お試しコースは前日までに予約が必要です。お忘れなく。

金沢を旅行するなら、どの観光スポットにもアクセスしやすい「金沢東急ホテル」がおすすめ。兼六園からは徒歩約7分、長町武家屋敷跡からは徒歩約2分、金沢城公園までは徒歩約10分と、好立地さが魅力です。ショッピングから食事まで楽しめる「香林坊東急スクエア」もホテルの隣にあります。

落ち着いた雰囲気の客室は、ほっと一息つくのにぴったり。旅の疲れも癒されます。

加賀百万石のお膝元として栄えた金沢は、今に伝わる魅力的な伝統文化がたくさんあります。金沢でしかできない体験をして、女子旅をより思い出深いものにしましょう。また、金沢旅行を思い切り楽しみたいなら観光地へのアクセスがよい金沢東急ホテルがおすすめです。観光地が徒歩圏内にたくさんあるので、気軽に金沢の街へ繰り出せますよ。金沢で素敵な時間を過ごしてくださいね。