毎年恒例の人気公演「萬斎 イン セルリアンタワー」は今年で24回目を迎えます。野村萬斎自身が行う冒頭の解説は本公演の名物。小規模劇場ならではのリラックスした雰囲気の中、一年の活動を振り返りつつ、演目解説を行います。小舞二曲に続き、狂言は、訴訟の為に都に上っていた大名が国に帰る事になり、馴染みになった女に別れを告げたところ、泣いていたがそれはウソ泣きであると見破った太郎冠者が、どうにか主人に女の嘘を知らせようとする「墨塗」（野村太一郎出演）と、二人の家来が留守中に酒を盗み飲む事を知った主人は太郎冠者を棒に、次郎冠者を後ろ手に縛って出かけますが、二人は知恵を絞り協力しあい酒を飲み大騒ぎする「棒縛」（野村萬斎出演）の二曲です。

解説 　野村萬斎

小舞「七つ子」深田博治
小舞「暁」高野和憲
地謡：野村裕基　飯田豪　岡聡史　石田淡朗

狂言「墨塗」
大名：野村太一郎
太郎冠者：内藤連
女：中村修一
後見：月崎晴夫

狂言「棒縛」
太郎冠者：野村萬斎
主：飯田豪
次郎冠者：野村裕基
後見：岡聡史