開業20周年への想い
開業20周年を迎えて
セルリアンタワー東急ホテル 総支配人 八木 進午
セルリアンタワー東急ホテルは2021年5月24日に開業20周年を迎えました。この大きな節目を迎えることができましたことは、ひとえに皆さまのご愛顧とご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。
私は開業準備室から当ホテルに携わり、この20年間、渋谷から街とホテルを見てきました。
SNSが普及し、24時間どこでも誰とでも繋がれる時代が到来、世界中が近く感じられるようになり、モノやコト、商品やサービスではなく、一生をどう過ごすかが生活の軸となったように思います。さらに、コロナ禍でこれまでの生活スタイルは大きく変化しました。ニューノーマルの中で、集うことで生まれる価値、人との交流、人が人を想うことは欠かせないということに改めて気付いた方も多いように思います。そのようなシーンにホテルが果たせる役割があり、今こそホテルの出番なのではないでしょうか。
さて、渋谷は大規模な再開発の真っただ中。新しいビルが次々に姿を現す中「20年経ったように見えないですね。」と言っていただけることは私にとって何よりの褒め言葉です。
開業時より「選択・伝統・創造」をデザインコンセプトに据え、西洋の模倣ではない、シンプルな中に日本の地域や特色を活かしたデザインを採用してきました。数多くの選択肢の中から”日本・和・モダン“を「選択」することによって、「伝統」が息づきながら文化を発信し、新たな伝統・和を「創造」する場を出現させる。古臭くないということは、今に相応しい形に変化できているということ。しっかりと選択してきた、継承してきたからこそ、見えないところで進化できてきたのだと自負しています。
一方で、先述のとおり、おもてなしの気持ちやお客さまとの心の繋がりなどのインナーマインドに変わりはありません。お客さまに愛される場所でありたいという不変の想いを今改めて胸に刻んでいます。
開業20周年を迎えるにあたり、「新しい未来へ ~Bonds with You~」をテーマに掲げました。新しい時代をともに生きる皆さまに、これからも上質なエクスペリエンスとステージを提供し続けていくために、多様な可能性を探り、渋谷から、未来に繋がるムーブメントを発信してまいります。
今後とも末永くご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
20年間の歩み
- 2001年5月
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セルリアンタワー東急ホテル 開業
- 2005年7月
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「フレンチといけ花4周年の出会い」開催
(州村衛香氏)(ローラン・ジャナン氏)
- 2006年1月
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「フランスのモダンキュイジーヌ賞味会」開催
(ティエリー・マルクス氏)
- 2008年1月
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総料理長 福田順彦
フランス共和国政府より農事功労章「シュヴァリエ」受章
- 2012年7月
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バーテンダー吉田茂樹
「WORLD CLASS 2012」世界大会 部門優勝
- 2013年8月
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ガーデンキッチン「かるめら」リニューアル
- 2014年11月
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美食家のためのプレミアム晩餐会「共生の時間」開催
(枡野俊明氏)
- 2015年5月
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コンシェルジュ 次田名緒子
レ・クレドールジャパン 国際正会員認定
- 2016年2月
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ジャパニーズスイート桜-SAKURA誕生
- 2017年6月
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プリファード ホテルズ&リゾーツに加盟
- 2018年4月
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エグゼクティブラウンジ リニューアル
ジュニアスイート富士-FUJI誕生
- 2018年7月
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総料理長 福田順彦
フランス共和国政府より農事功労章「オフィシエ」受章(昇叙)
- 2018年9月
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タワーズバー「ベロビスト」リニューアル
- 2018年11月
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「よみがえるロッシーニ グルメと音楽の饗宴2018」開催
(ステファノ・ファストロ氏)
- 2019年3月
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客室フロア全室リニューアル完了
- 2019年7月
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"Art de Vivre" 人生の彩~美食とシネマのエッセンス~
ノートルダム大聖堂再建支援 チャリティイベント開催
- 2019年9月
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タワーズレストラン「クーカーニョ」リニューアル
- 2019年10月
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東北・熊本復興支援チャリティ ガラ・ディナー
「宮殿の晩餐会」~モナコ・スウェーデンのグランシェフを迎えて~開催
- 2019年11月
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鉄板焼 桜
シガーバー「R261 CIGAR & ROCK」
鮨 以とう 一貫 オープン
- 2019年11月
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総料理長 福田順彦
卓越した技能者表彰「現代の名工」受章
- 2019年12月
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シェフ塚本治「パテ・クルート世界選手権」優勝
- 2021年3月
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料亭「セルリアンタワー数寄屋」オープン
- 2021年6月
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日本料理新店舗オープン(予定)